人間はこの世に生まれ落ちたときから、“競争社会”の一員としてスタートさせられる運命にあります。小学校や中学校で猛勉強させ…
罰という概念は人間だれでも好むものではありません。…
私たちは、この世に生を受けてからというもの常に悩みごとに見舞われています。物ごころのついたそれこそ子供のころからお小遣い…
元来人間の精神は脆弱[ぜいじゃく]であると言いきっても差し支えないとおもいます。「もっと良い人間になりたい」「自分という…
人間の身体を清浄なものと思いこむことは、即ち悪魔(煩悩)につけ入る間隙を与える愚劣なる思考であるということは前号で解説し…
釈迦尊と同時代である宗教の開祖ともなったSañjaya[サンジャヤ]という有名な宗教家がいました。釈迦尊より年が上で弟子…
人類は、その歴史が始まって以来、二つの大きな悩みとともにその人間史をかたちづくってきたと言っていいのではないでしょうか。…
人間が他の生きものに比して決定的に差があると思っていることは“考える”ということだと人間自らが認めようとしています。 動…
人間の最も尊ぶ財産とはいったい何でしょう? これこそが人間にとっていちばん欲しがるものというのはどんなものでしょう? お…
今回は仏教のなかでも特に重大な意味を持つといわれている …
先月号でお話した“いま、ここ”に生きるという概念について、今月号ではもう少し掘り下げて具体的にそれを考えてみたいと思いま…
こころというものはなかなか理解しがたいものですが、人間が真理の道を追求するためにはどうしても理解しておかなければならない…
人が生きるためには自分の敵と味方の区別をまず知ることです。結果として自分の人生を不幸にするものは敵となるでしょうし、幸福…
今月は「すべてに勝つ」というテーマです。 すべてに勝つということを、世界征服という意味に捉らえても構いません。マンガなど…
我々の身体は、とても大事なものです。よほど非常識な人間でない限り、「そんな事はない」などとは言わないでしょう。生まれた時…
人間がものごとを、自分中心に主観的に考えるというのは、その個人の固定観念に基づいたものです。ですからいつでも正しく判断で…
我々は生まれたときから死ぬまで、いつも必死で生きています。 小さいときは勉強したりスポーツしたり、頭と体を鍛えるために忙…
道徳的な生き方により人格を完成することを人生の生きる目的としましょうと先月号で述べました。 道徳的な面で気づきながら生き…
原始経典を読むと、「愚か者」という言葉がたびたびでてきます。たとえ出家者であっても過ちを犯すことがあります。その過ちを戒…
愚か者といえば、特別に知識のない人ではなく、真理を体験しようとしないごく普通の人々のことを意味するという話を先月講義しま…
仏教の立場からいえば、人間の苦しみ、悩みは人間が勝手に作っているものではないかといえます。しかし悩んだり心配したりしてい…
愚か者と賢者という言葉は、今までの話のなかでたびたび出てきました。愚か者の意味は簡単に説明もいたしました(9月号/no.…
本来無知なる性格の人間が、人生を無知のままで終えてしまうようなことにならないためにはどうすればよいのかということを考察し…
愚か者、無知な人という言葉はよく使いますが、この言葉のなかには非難する気持ちも否定する気持ちもまったくありません。「無知…
人間にとって、どんな環境で育てられ、どんな環境で生きているかということは非常に重要な問題です。それは人間の人生そのものを…
仏教における愚か者という言葉の意味はこれまでにも何度も説明いたしました。愚か者にならない方法も説明してきました。今月は賢…
人間は感情に支配されています。好き、嫌い、欲望、夢、怒り、憎しみ、嫉妬、倣慢、プライド、メンツ、失望、苦しみ、悩みなどは…
賢者という性質は持って生まれるものではありません。 智慧のある人間になるためにはそれなりの努力が必要です。それなのに普通…
賢者というのは、単に智慧があるというだけではなくて、ちゃんとした人格をも持っています。 すばらしい人格を形成していくこと…
心に何か悩みがあったり、不安があったりすると私たちは、ヴィパッサナー瞑想でもしたら明るくなれるのではないかと思います。あ…
先月号では「おまけ」を目的に vipassanā 実践をしない方が賢い生き方ではないかと申し上げました。…
人はものを集めることがたまらなく好きです。人生というのはものを集めることだとも言えるほどです。 生活にどうしても必要なも…
人というのは、ずいぶん忙しいものです。時計という偉大な神様に完全に管理されています。 しかし、もしもこの神様に言われると…
釈尊がマガダ国の舎衛城(サーヴァッテイ)の竹林精舎に住んでおられたとき、タンパダーティカという王様の死刑執行人がいて、5…
ある商人達のグループが、船で商売に出かける途中に遭難しました。そのなかの商人のひとりバーヒヤは板切れにつかまってスッパー…
インドのラージャガハ(王舎城)という町にクンララケーシーという娘さんがいました。両親は大金持ちで、その娘を一歩も外へ出さ…
お釈迦様はいつも、人間が幸福になる道だけを教えてこられました。全ては苦しみであるということが普遍的な真理であると教えられ…
宗教には、儀式、儀礼などがつきものです。文明といっしょに、宗教という概念も生まれ発達してきましたが、文明の初期時代の宗教…
宗教と祈りの関係をさらに考察してみましょう。…
ある比丘のグループがお釈迦様から瞑想指導をうけて、森の中に修行に入ることになりました。 釈迦尊は、行く前にサーリプッタ尊…
傍若無人で身勝手で、怖いもの知らずの暴れ者は一見気が強そうに見えますが、実は根性なしで間抜けな気の弱い性格です。大概の人…
人の実行力、あるいはやる気というものは、あまり長く続くものではありません。すぐにやる気が消えてしまうという経験は、誰にで…
人間を悩ませる苦しみについて、極限的な話をします。 釈迦尊の時代、インドに、パターチャーラー(Patācārā)という名…
「悪いことなんかはやりたくない」「いいことだけをして一生、生きていきたい」。誰に聞いても皆、このように考えているようです…
今、とても寒いですね。出かけるときには暖かい服を着て、必要ならカイロも入れて用意しないと、風邪を引くかも知れません。私な…
悪がはびこるこの世の中で、心を清浄に保つことは可能でしょうか。この地球に生きている人間社会を見渡すかぎり、賄賂、搾取、弱…
怒りっぱなしの人生はいやだなあと、思わない人はいないでしょう。明るく楽しく、みんなと仲良く生きることができればなんて幸せ…
舎衛城(Sāvatthi サーワッティ)という都市に、宝石細工職人の夫婦が暮らしていました。この夫婦は仏教を信仰し、お布…
悪事、不正などを行う人は、それらが露見しないようにいろいろと工夫します。しかしうまく隠し通したと安心できるのはつかの間で…
暴力を振るってはいけない、人を殺してはいけないというと、誰でも当たり前のことだと思うでしょう。なぜ殺してはいけないのか、…